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山口健太の旅ブログ

仕事の合間を利用して、世界を旅しています。

ユナイテッドの「片道」特典航空券で欧州4都市に行く方法

2015-12 4日で4都市訪問

2015年12月、4日間で欧州4都市を訪問するという慌ただしい旅をしてきた。その航空券について補足しておこう。

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この旅で利用したのが、ユナイテッド航空の「片道」特典航空券だ。この旅に出る前、筆者は「12月ブリュッセル発成田行・3月成田発ブリュッセル行」の海外発券チケットを買っていた。そこで12月に片道で欧州に行く必要があったのだ。

(なお、欧州では入国審査の際に「帰り」の航空券の提示を求められることがある。このとき片道の航空券だけでは入国を認められない可能性があるので必ず日本に向かう航空券も持っておくのが無難だろう。特に英国、アイルランドなどは厳しい)

↑ロンドンやダブリンでは「日本に帰る」航空券の提示を求められることがあるので注意したい。

片道航空券で4区間を予約

ユナイテッドの特典航空券のルールはWebサイトで確認できる。欧州行きに必要なマイルは90000マイルで、片道ならその半分の45000マイルで済む。

片道特典の制限として、目的地以外に24時間以上滞在する「ストップオーバー」はできない。ただし24時間以内の「乗り継ぎ」なら、日本から欧州行きの場合は3回まで、つまり最大4区間まで乗ることができる。

実際に、そこまで複雑なチケットを発券できるのだろうか。というのも、航空会社によってはWebサイトのシステムが貧弱で、規約上のすべての可能性を網羅しているとは限らないからだ。ちょっとでも複雑な旅程になると、電話で手続きしなければならない会社は珍しくない。

だが幸いにもユナイテッドでは、Webサイトがルールの大部分を網羅しており、複雑な旅程でもWebサイトだけで完結するポテンシャルを備えている。ただ、あまりに高機能なせいか、おかしな挙動を示すことはある。最後の画面でエラーを吐いてしまい、再度やり直そうとしたところでEチケットが送られてくることもあった。

なお、最初から「複数都市周遊」に全部の旅程を入れて検索しようとしても、エラーになることが多い。なぜエラーになるかといえば、特典航空券のルールに反している箇所があるためだが、何がダメなのか理由を教えてくれないので不親切に感じる。たとえば直行便の空席がなく、乗り継ぎ回数の3回を超える旅程しか選択できない場合などに、エラーになったり画面の描画が止まったりするようだ。

そこで、まずは区間ごとに「片道」で検索し、空席状況を調べておくと良いだろう。

↑直行便が取りやすそうな羽田-ミュンヘン線も、直行便が満席の日は意外とある。

すべての区間について、24時間以内に乗り継げる便に空席があれば、「複数都市周遊」で検索してもエラーになることはない。実際に筆者が飛んだルートは次のようになる。

  • 1区間目:ANA NH217 12:40 羽田 - ミュンヘン 16:55(ミュンヘン滞在:23時間5分)

  • 2区間目:Lufthansa LH2478 16:00 ミュンヘン - ロンドン 17:05(ロンドン滞在:23時間55分)

  • 3区間目:SAS SK506 17:00 ロンドン - コペンハーゲン 19:55(コペンハーゲン滞在:16時間20分)

  • 4区間目:SAS SK1213 12:15 コペンハーゲン - オールボー 13:05

これらを「複数都市周遊」で入力し、エラーが出たり画面描画が途中で止まったりすることなく最後まで進むことができれば、1枚の航空券として予約できる。

↑すべてがルール内におさまっていれば、1枚の片道航空券として発券できるはずだ。

乗り継ぎに適した都市とは

特典航空券のルールいっぱいまで乗り継ぎたい場合、考慮すべきことはたくさんある。どの都市にどういう順番で訪れるかは無数の組み合わせがあるからだ。

ただ、基本的にはスターアライアンスの飛行機がたくさん就航している空港を乗り継いでいくことになるだろう。たとえばドイツのフランクフルト、デンマークのコペンハーゲンなどは多くの都市から複数の直行便があり、使いやすい。一方、ロンドン、パリ、アムステルダムなどはスタアラのハブではないため難しい。

↑KLMの本拠地アムステルダムも微妙に訪れにくい空港だ。

そこで、こうした都市を訪れる際にはスタアラのハブになっている空港を挟むとスケジュールを組みやすい。今回の筆者はロンドンの前にミュンヘン、ロンドンの後にコペンハーゲンを選んでいる。

最後の目的地は、思い切って僻地のマイナー空港を選ぶのも面白い。LCCが頻繁に飛んでいるような大都市ばかりを特典で飛んでも、有り難みが少ないからだ。筆者は目的地としてデンマークの地方都市オールボ—を選んだが、他にもアイスランド、アゾレス諸島、スヴァールバル諸島などが狙い目だ。どうやって帰るかが問題だが。

ホテルに一泊することを考えると、空港から市街地までの距離は近いところが良い。ミュンヘンやストックホルムは市内まで距離があり、時間がもったいない。逆にフランクフルトやコペンハーゲン、アムステルダムなど、空港が近い都市なら、乗り継ぎ時間を有効に使えるだろう。

↑ミュンヘン空港駅から中央駅までは40分かかる。一泊にはもったいない。

↑ヒースロー空港はエクスプレスに乗ってしまえばすぐだが、高い。

気をつけたいのは、多すぎる乗り継ぎ回数が問題になる場合があるという点だ。筆者の場合、最初のANAのチェックインでは問題なかったものの、ミュンヘンでオンラインチェックインしないままルフトハンザのカウンターに行ったところ、エラーでチェックインNG。チケットカウンターで相談しろと突き返されてしまった。

試しにその場でWebサイトからオンラインチェックインしたところ、無事成功。事なきを得たが、ルフトハンザでは対応できないチケットになっていたのかもしれない。オンラインチェックイン後は、最後のオールボ—行きまで一気に搭乗券が発行された。念のためスカンジナビア航空でも改めてチェックインしたが、これも問題なかった。

このように普通の人とはちょっと違う独創的なチケットで旅行するときには、思いも寄らないトラブルがある。余裕を持ったスケジュールで動いたほうがよさそうだ。

4日で4都市の旅(4):クリスマスの飾り付けが美しいオールボーを歩く

2015-12 4日で4都市訪問

前回までに筆者はミュンヘン、ロンドン、コペンハーゲンと毎日移動してきた。そして4日目、いよいよ最後の都市となるオールボーにたどり着いた。

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コペンハーゲンを離陸した後、かろうじてドリンクサービスの時間はあったものの、すぐに着陸態勢へ。日本の国内線と似たようなショートフライトだった。

↑オールボー空港に到着したATR 72。

オールボ—空港はこぢんまりとしていて、ターミナルにはレンタカー屋とちょっとした売店がある程度。路線も基本的には北欧を中心とした近距離のフライトばかりだが、イスタンブール線(ターキッシュエアラインズ)やバルセロナ線(ブエリング航空)が目を引く。オールボーにそんな需要があるとは思えないのだが、どうだろう。

↑レンタカー屋などがあるものの、基本的に人が少なく、閑散としている。

↑ターミナルの外もだいぶ寂しい。タクシーが数台、あとはバス停があるのみ。北海道の紋別とか稚内に似ている。

ちなみにこの空港、ヨーロッパ大陸から突き出たユトランド半島に位置しているわけではないという。地図をよく見ると、リムフィヨルドという海峡でユトランド半島と分断されている。空港があるのはヴェンシュセルチュー島という島だった。

↑空港があるのはユトランド半島ではなく、その北にある島。

ユトランド半島とは橋でつながっており、市街地までバスで一本なのであまり意識することはなさそうだ。コペンハーゲンと同じICカード「Rejsekort」で乗れるので、切符の買い方を調べるまでもなかった。

↑市内まではバスで簡単に行ける。Rejsekortも使えた。

オールボーの中心部で降りるなら、ニュートー(Nytorv)が良さそうだ。ニュートーはデンマーク語で新しい広場といった意味で、多くの都市にニュートーという地名があり、だいたい賑わっているようだ。

↑オールボーのニュートー。中央駅からは少し離れているが、いちばん栄えているエリアだ。

ちょっと気になったのが、オールボ—中心部にはスーツケースを引いている旅行者がほとんどいないという点だ。飛行機を降りたのも地元民風の人ばかりで、いかにも旅行者という人はいない。日本人はおろか東洋系とすれ違うこともほとんどなく、どこへ行っても浮いてしまうことは間違いないだろう。

↑ホテルに荷物を置き、市街地を歩いてみた。旅行者は少ない気がする。

↑なぜかブリジストンがタイヤスポンサーになっている乗り物が走っていた。

↑市役所やブドルフィ教会のある広場。クリスマスマーケットになっていた。

↑随所にQOLの高そうな飾り付けがされており、幻想的なムード。全体的に静かでもある。

オールボーはコペンハーゲンに比べて田舎ということもあり、治安の良さをひしひしと感じる。商店街では多くの店が軒先にワゴンを出し、1000円を超える商品も平然と並べていた。堅牢な鉄格子で守備力を高めているような欧州の大都市では、あまり見ることのない売り方だ。

↑電飾のラッピングが目立つSallingデパート。

↑Sallingと同じ系列のfotexスーパー。こちらもギラギラしている。

↑寿司屋が何店舗もあるからか、アウェー感は少ない。予算はドリンクを含めて5000〜8000円といったところか。

↑テイクアウトの寿司屋としては「Wasabi Sushi」や「Sushi Mania」を見つけた。

↑握りは基本的にサーモンやエビが中心。それ以外は巻物のバリエーションが豊富。

↑歴史的建造物かと思いきや、デンマークのファミレス「Jensen's Bøfhus」だった。

4日で4都市を訪問するという慌ただしい旅も、ここでいったん終わり。翌日からはオールボ—を拠点に鉄道旅に出たので、別の機会にレポートしたい。

4日で4都市の旅(3):コペンハーゲンのバス路線変更に苦しむ

2015-12 4日で4都市訪問

前回はロンドンに23時間55分滞在した後、コペンハーゲンから再びシェンゲンエリアに入った。

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24時間の乗り継ぎ時間をいっぱいまで使って滞在するならば、なるべく市街地に近い空港を選ぶほうが楽なのは言うまでもない。コペンハーゲンは中央駅までたった3駅。運行間隔はそれほど頻繁ではないものの、フランクフルトやアムステルダムと並び、便利な都市だ。

↑ロンドンからコペンハーゲンに到着し、再びシェンゲンエリアに入国。出たり入ったり、無駄にスタンプばかり増えている。

だが今回は中央駅ではなく、空港に近いエリアに宿を取った。というのも筆者は2014年頃からコペンハーゲン空港近くの宿を片っ端から制覇することにハマっていて、価格優先ではあるものの毎回違うところに泊まっている。

これまで、Tårnby駅前で初心者にも安心な「Copenhagen Go Hotel」、イージーな名前の割にひどい場所にある「Copenhagen Airport Hotel」、宇宙から飛来したようなデザインの「AC Hotel Bella Sky」、モダンで合理的ながら安っぽさが残念な「Cabinn Metro」などに宿泊してきた。

今回目指すのは、これまた中途半端な位置にある「Zleep Hotel Copenhagen Airport」だ。

↑目指すはここ。ホテル周囲には清々しいほど何もないことが想像できる。

↑事前に買い出しをしようと思い立ち、空港のセブン-イレブンに駆け込んだものの、高くて手が出ない。

ホテルの前には「36」のバスが止まるという。しかし空港のバスターミナルに36のバス停はない。主要なバス路線「5A」やホテルシャトルとは異なり、36は地元民向けのローカル線なのだ。空港のインフォメーションで調べてもらったところ、5Aのバス停を越え、さらに駐車場に向かって歩く必要があるらしい。

↑翌朝、明るくなってから撮影した36のバス停。真っ暗な夜にこれを探すのは難易度が高い。

ようやく36のバスに乗ったものの、Googleマップを見ていると想定外のルートを走り始めたので焦る。後ほどバス停に貼り付けられたデンマーク語の通達を解読したところ、なんと数日前にバスのルートが変わっていたのだった。

↑36のバスに乗車。空港から乗る人は誰もいなかった。

↑何かがおかしい、と思ったら数日前にバスのルートが変更されていた。

↑間違ったバスに乗ったときのリカバリーは苦しい。今回は幸いにも15分ほどでホテルに着いた。

バスの件についてホテルで聞いてみたところ、やはりルートが変わったことで困っていた。地元民向けのローカルバスとはいえ、空港とホテルを結ぶ唯一の交通手段だっただけに、ホテルの存続が危ぶまれる。とはいえ、タクシーに乗って泊まるほどQOLの高いホテルでもない。

↑部屋自体は北欧デザインファンも納得の内装。快適なステイだった。

↑翌朝、外観を撮影。公共交通機関での到達が困難になったことで、存続が危ぶまれる。

朝食では、珍しいものを発見。ゆでたまごかと思ったら、なんと生だった。

↑朝食に生たまご発見。欧州に生たまごを食べる習慣はないので、こういうときには必ずボイラーが用意されているはず。

↑正式名称は分からないが、エッグボイラーとでも呼ぶべきだろうか。容器には熱湯が入っており、卵をぶら下げてゆでるタイプだ。

↑しっかりゆでると10分以上かかるので、適当に朝ごはんを食べながら出来上がりを待とう。

↑目を離した隙に、後から来たご婦人に「あら、ゆでたまごね」と横取りされそうになり、慌てて席を立った。あなたのたまごはあなた自身で守らなければならない。

それにしてもこのヨーグルト、一見したところ何の変哲もないラベルなのだが、絶妙な配色のバランスが目を引く。

↑オーガニック乳製品団体のNaturmælkによる、オーガニック・ナチュラル・ヨーグルト。思わずラベルに見入ってしまう。公式ウェブサイトは微妙だが。

再びバス停まで15分歩き、いざバスに乗ろうとしたら、またもや困ったことが。Rejsekortがエラーで乗れないのだ。

↑Rejsekortの残高が足りないとチェックインできなくなる。しかも匿名カードは制限が厳しい。

あとで聞いてみたところ、筆者が使っているRejsekort Anonymous(無記名式Suicaに相当)の最低残高は70クローネ。日本円で1200円ほどだが、デンマークでは残高が足りないときに精算するという概念がないので、仕方ない制限なのかもしれない。

記名式のカード(Rejsekort PersonalまたはFlex)なら最低残高が25クローネと低く、所定の申請をすれば外国人でも作れるようなので、時間があるときに挑戦したい。

↑コペンハーゲン空港のSASラウンジで出発まで待機。

↑フードコーナーは、時間帯によってサーモンがあるときとないときがある。

4日で4都市の旅、最後の目的地はユトランド半島北部のオールボーだ。デンマークの国内線に乗るのはこれが初めて。

↑最後のオールボーへ向かうべく、ATR 72-600に乗り込む。スカンジナビア航空のローカル路線にありがちなJet Timeの運航だ。

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4日で4都市の旅(2):ロンドンの「Wasabi」でカレーライスを食べる

2015-12 4日で4都市訪問

前回、ANAの787-9で12月のミュンヘンに到着した翌日。2日目はロンドンに向かう。滞在時間は乗り継ぎ制限いっぱいの23時間55分もあるので、かなり余裕を持って動けそうだ。

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ここ最近、ロンドンを訪れる際にはNorwegianなどLCCを使っていたこともあり、ロンドンの南にあるガトウィック空港から入国することが続いていた。ヒースロー行きの便は税金や手数料が高く、特典航空券で取ったとしても結局は高くついてしまうのが難点だ。

ミュンヘンからのルフトハンザ機はターミナル2(The Queen's Terminal)に到着した。ここは2014年のリニューアル後、スターアライアンスの航空会社が集中している。

↑T2からロンドンに入国。老朽化したヒースローらしからぬ、近未来的な内装の真新しいターミナルだ。

ヒースローからの移動手段としていつも悩むのが、ヒースロー・エクスプレスに乗るかどうかという点だ。たいへんQOLの高い列車で、15分間隔で運行しており、パディントンまでの所要時間は約16分と速い。だが2等に相当するExpressの料金は、自販機での購入時に21.5ポンドと高額だ(2016年4月現在、22ポンドに値上げされた)。

あらかじめエクスプレスに乗ることが分かっているなら、2015年に導入された事前購入割引も利用できる。14日前の購入なら16.5ポンド、乗る日がウィークエンドなら週末料金で12.5ポンドになる。

このヒースロー・エクスプレスと迷うのが、30分に1本やってくる「ヒースロー・コネクト」だ。パディントンまで30分強とそこそこ速く、当日購入でも10.10ポンドで済む(2016年4月現在は10.20ポンド)。

↑ヒースロー・エクスプレスやコネクトが来るホーム。売店や自販機の類は見当たらなかったので、コネクトを待つならターミナル内でドリンクなどを買っておくといい。

コネクトはエクスプレスと同じホームに来ることもあり、特急と鈍行の関係のようにも見える。だが実際にはエクスプレスとは別会社のGreat Western Railway(GWR)が運行しているという。切符も空港駅では同じ券売機で買えるがパディントン駅では異なるなど、ややこしい。長旅で疲れていると面倒くさくなってエクスプレスに乗ってしまいがちなので、綿密な事前調査により未来の自分をサポートしたい。

時間と体力があり余っている場合は、大江戸線並みに窮屈な地下鉄にスーツケースを持ち込むという荒技もある。空港の各ターミナルには地下鉄ピカデリーラインが乗り入れており、料金ゾーンは6。中心部ピカデリー・サーカス駅までの所要時間は約48分、料金は6ポンドだ。オイスターカードなら3.1ポンド(朝9時半までは5.1ポンド)で済むのでお得だ。

↑夜のパディントン(健全なやつ)。筆者はヒースロー・コネクトを待っていたところ、信号故障でコネクトが運休。コネクトの切符のままエクスプレスに乗れる、特別待遇になった。

パディントンは、ヒースロー利用者にとって浜松町のように便利な町だ。駅から数ブロック以内には安宿が密集する。問題はここ数年、どんどん値上がりしていること。2016年4月現在、ポンドはやや安くなったものの、風呂トイレ付きの激狭いシングルでも1万円前後は覚悟したい。

↑荷物を置いて夕食に出た。これまで何度か前を通っていた、フィッシュ&チップス屋「Sussex Fish Bar」に入ってみた。

↑オーソドックスなフィッシュ&チップスを食べられる。ただしお酒は置いていない。

ロンドンのフィッシュ&チップス屋は、酒を出さない店も多い。飲むときはパブへ行くのが手っ取り早いだろう。パブでフィッシュ&チップスを食べるという手もあるが、パブの料理は微妙なものも多く、あまり期待できない。

↑これも以前から気になっていた、パディントン駅構内のパブ「The Mad Bishop & Bear」を訪れてみた。回転寿司(Yo! Sushi)の横にあるエスカレーターを上ったところにある。

↑客層は会社帰りのビジネスパーソン風の男性が多く、ビールだけを買って1対1で延々と話し込んでいるペアが目立った。ビールはハイネケンなどもあるが、ここはやはりフラーズの「ロンドンプライド」だろう。

欧州3日目になる翌朝。夕方にはコペンハーゲンへのフライトが待っている。宿にスーツケースを預けて、ロンドン中心部を歩いてみよう。

↑ロンドンらしい、どんよりした空模様の朝。夕方までロンドン市内を探索する。

↑リージェント通り。以前にバルセロナでジャケットに鳩のフンを落とされてダメになったとき、ここのユニクロで買い直した経験がある。

↑欧州最大のショッピング通りとされる、オックスフォード通り。その中心にあるオックスフォード・サーカス駅。

相変わらず曇り空の昼下がり、オックスフォード通りを歩いていたところ、唐突にカレー臭に襲われた。振り返ると、そこは寿司や弁当のテイクアウトで知られる「Wasabi」だった。

↑オックスフォード通りの「Wasabi」。似たような名前のチェーン店がはびこる中、(ロンドンにしては)まともな品質の日本食を提供している。

↑ベジタリアン向けの「やさいたん麺」や、シーフードの「かき揚げたん麺」が並ぶ。

↑もちろん寿司ボックスもある。

↑オックスフォード通りにカレーテロをお見舞いしていたカレーライス。ロンドンでは本格的なインド料理屋もたくさんあるものの、ここでは日本の家庭的なカレーライスを売っている。

↑米は日本と同じジャポニカ米で、炊き方も大きく間違っていない。カレーはやや玉ねぎが多すぎるきらいはあるものの、日本の味だ。店内のテーブルで立ち食いできる。

一般的には「イギリス=食事がまずい」というイメージが定着しているものの、少なくともロンドンは幅広いジャンルの飲食店がある。北欧のように高いし美味しくないし選択肢も少ない上級者向けゾーンに比べれば、はるかに恵まれている。まずい物を食わなければどうということはない。

↑昨日の信号故障の影響で、パディントン駅は混乱中。ヒースロー・コネクトは遅れたりキャンセルされたりしており、次の列車がいつ来るか分からないという。

↑飛行機に間に合わないと困るので、今日は正規運賃でヒースロー・エクスプレスに乗るはめに。15分乗るだけなのに日本円で4013円だった。

↑昨日入ったばかりのロンドンをもう出国し、ルフトハンザのセネターラウンジへ。生ビールはドイツのBeck'sと、なぜかバドワイザーの2択。

↑次はコペンハーゲンだ。

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4日で4都市の旅(1):ANAの最新「787-9」でミュンヘンへ

2015-12 4日で4都市訪問

2015年12月。飛行機を乗り継ぎながら、最初の4日間で欧州4都市を連続訪問する旅に出た。なぜそういう奇抜な旅程を組んだのかは後ほど説明するとして、まずは旅の経過を記しておきたい。

日本から、欧州のどこか適当な都市に移動しなければならないとしたら、どの街を選ぶだろうか。スターアライアンスをよく利用する筆者が行きやすいのは、ドイツだ。今回はユナイテッド航空の特典航空券を利用することもあり、普段はめったに乗ることがないANAの欧州線を使ってみた。

ANAに乗るなら、787の最新型「787-9」に乗ってみたいところだ。この機材が使われているのはパリとミュンヘンだという。2015年12月、パリは直近に発生した事件の影響で情勢が不安定。消去法でミュンヘンに行くことにした。

↑羽田空港で出発準備中の、ANAのミュンヘン行き787-9。いよいよ4都市訪問の始まりだ。世間は年の瀬で多忙を極めているが、出国したらもう引き返せないのだ。

787-9では、機内で最新のWi-Fiサービスが使えるのが特徴だ。従来のサービスではデータ通信の容量制限が厳しかったが、新しい「ANA Wi-Fi Service2」では、時間内なら無制限に使える。24時間のプランを購入してしまえば、到着するまでPCやスマホをつなぎっぱなしにできる。PCとスマホを切り替えながら使うこともできる、柔軟なシステムだ。

↑眼前にプレミアムエコノミーの座席が広がるものの、筆者はユナイテッドのゴールド会員のため、当然エコノミーのまま。実質的にはエコノミーマイナスである。

ANAの欧州線プレミアムエコノミーでは、ラーメンを注文できるらしい。深夜になると、ラーメンの香りが漂ってきた。しかも筆者はエコノミー(マイナス)最前列なので、ラーメンテロの被害が最も大きい。エコノミー(マイナス)席ではひたすら耐えるしかないのだろうか。

↑日本の航空会社ということで、機内食もチェック。それにしてもラーメン食べたい、ラーメン。

17時ごろミュンヘン空港に到着。イミグレは武装した警官で物々しい雰囲気だったが、入国するとそこはクリスマスムード。ターミナル間の広場はクリスマスマーケットと化しており、老若男女がアイススケートを楽しんでいた。ここ空港なのに。

↑ミュンヘンに到着。空港内ではクリスマスマーケットが開かれていた。普段はガランとして何もないスペースなのだが。

↑アイススケートまである。キャッキャウフフする人たち。

↑QOLの高そうな毛皮が山積みだ。

ミュンヘン駅前にて、激安ホテルに一泊。残念ながら4日で4都市の旅なので、翌日には空港からロンドンに向かわなければならない。飛行機は夕方なので、宿に荷物を預けてクリスマスのミュンヘンに繰り出すのだ。

↑一時期は難民が押し寄せるなど混乱に陥っていたミュンヘン駅前だが、受け入れも進み、12月には平穏を取り戻していた。

↑中央駅から電車に乗ってみたものの、カールス広場で降りてしまった。寒いけど天気は良い。カールス門をくぐってマリエン広場へと歩いていく。

ミュンヘンの中心といえば、マリエン広場だ。ショッピングやグルメが目的なら、ひとつ手前のカールス広場からノイハウザー通りを歩いて行くといい。歩行者天国には屋台が並んでおり、ホットワインや雑貨を売っていた。

↑ノイハウザー通りで雑貨を売る屋台もクリスマス一色。

↑グリューワイン(Glühwein)はホットワイン。冬の欧州で広く親しまれている。

マリエン広場では、新市庁舎の仕掛け時計「グロッケンシュピール」(Rathaus-Glockenspiel)が有名だ。ドイツ語で市庁舎の鉄琴という名前の通り、くるくると動きながら音楽を奏でる。たまたま12時ちょうどに広場を訪れたためか、ものすごい数の人がスマホを向けていた。

↑ミュンヘン中心部、マリエン広場。新市庁舎のからくり時計が有名な観光スポットだ。

↑押し合いへし合いながらスマホを構える人たち。スリが紛れ込んでいないか気になる。

↑ポケットの財布を押さえつつ、しばし鑑賞タイム。

マリエン広場からそのまま足を伸ばしたいのが、すぐ隣にある市場「ヴィクトリアリエンマルクト」(Viktualienmarkt)だ。ビールやソーセージはもちろん、市場らしいジュースバーやシーフードバーも完備。観光客も地元客も混ざっている印象だ。ここでは行列のできていたスープ屋に入ってみた。

↑ヴィクトリアリエン市場のスープ屋。海外では比較的あり得るフォントで「市内でも最高のスープ」と書かれていた。

↑多言語対応した呼び込み用の看板とは異なり、メニューはドイツ語。筆者は面倒くさいのでTagessuppe(本日のスープ)を頼んだ。

↑iPhoneの「Google翻訳」アプリで写真を撮れば、だいたいの意味はつかめる。Sizilianische Tomatensuppeはシチリア風トマトスープ。たしかにそんな気はしてた。

↑本日のスープはカボチャ。寒い屋外で熱々のスープがうまい。でも黒パンはどうやっても美味しくならなかった。

スープを食べ終えたら空港へ。せっかくドイツからシェンゲンエリアに入ったというのに、次はロンドンなので出国だ。さらに明後日にはコペンハーゲンで、再びシェンゲンエリアに戻ってくる。スタンプばかり増えそうだ。

↑宿でスーツケースを受け取り、慌ただしくミュンヘン空港へ移動。なかなか距離があってつらい。次はロンドンだ。

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